第2管理地の植物3(高木)
 
高木とは、樹木のうち、高さが5m以上に達するものを言い、これらによって森林の上層部が形成されます。
   
コナラ

ブナ科の落葉樹。里山に多く、細長いドングリを付けます。シイタケ原木として最適のようです。寒い土地に多いのはミズナラでコナラによく似ていますが、葉は大きく、鋸歯もコナラのように鋭くないところが違うようです。
   
クヌギ

ブナ科の落葉樹。葉は栗に似て長く、先は鋭く尖ります。ドングリは、丸くやや大型。こちらもシイタケ原木用として使用されます。樹液を目当てにムシも集まります。
 
クリ

ブナ科の落葉樹。秋の味覚のおいしそうな実が付いています。木材としても腐りにくく、土台には最高。かつては枕木にも使われたようです。
 
アカメガシワ

トウダイグサ科の落葉樹。明るいところに生える陽樹。葉は日光に良く当たるよう展開します。新芽が赤いのが名前の由来。
 
コブシ

モクレン科の落葉樹。「北国の春」でおなじみです。春一番の白い花がきれいです。果実が手の拳に似ているのが名前の由来。この里山でもよく見られます。
 
イヌシデ

シデ科の落葉樹。アカシデ、クマシデなどシデ類はいくつもありますが、里近くではこの木が最もよく見られます。幹の縦縞模様が特徴。
 
ミズキ

ミズキ科の落葉樹。やや湿ったところに生え、夏に白い花を多く付けます。早春に枝を折ると樹液がしたたり落ちるのが名前の由来だそうです。こけしの材料として使われています。
 
ニワトコ

スイカズラ科の落葉樹。葉は小さな葉がいくつか集まって1枚の葉(複葉)をつくります。
 
ホオノキ

モクレン科の落葉樹。大きな葉が特徴です。木の葉を利用した朴葉モチは有名です。また、ネイチャークラフト ではお面づくりに利用されます。
    
ハリギリ

ヤツデと同じウコギ科の落葉樹。別名センノキで、樹皮がコルク質で栓に使われたのが由来だそうです。幹、枝には鋭い針があります。若葉は山菜として利用されています。木材としてもケヤキに似て良質と言われています。
 
シロダモ

クスノキ科の常緑樹。その名の通り、葉の裏が白い。楠のような芳香はありません。
 
ネズミモチ

モチノキ科の常緑樹。白い花が多数付き、蝶、蜂が集まります。果実がネズミの糞に、葉がモチに似ているのでネズミモチ。
 
ヤブツバキ

ツバキ科の常緑樹。通常ツバキといわれるのはこのヤブツバキのこと。赤い花は、花弁がバラバラにならずにまとまって落ちます。その様は首が落ちるとして武士には嫌われたようです。
 
ヒサカキ

ツバキ科の常緑樹。葉はサカキを一回り小さくしたような形。関東ではサカキとして売られています。
 
シラカシ

ブナ科の常緑樹。関東では最もよく見られるカシの仲間。材が白っぽいので「白樫」。他に材が赤っぽいアカガシ、葉の裏が白っぽいウラジロガシ、葉の鋸歯が荒いアラカシなど、カシにも色々あるようです。
 
アカマツ

マツ科の常緑樹。葉は1カ所から2本付きます。海岸に多いクロマツも2本。一方、高山のハイマツは5本、山地のヒメコマツハ5本。アカマツの葉は、クロマツに比べ細く柔らかいのが特徴です。人手が加わらず、徐々に土地が肥沃になるにつれ、アカマツは減少してきているようです。
 
ワジュロ

ヤシ科。葉先が垂れ下がっているのでこれはワ(和)ジュロ。一方、垂れさがらないのはトウ(唐)ジュロ。種が鳥に運ばれてきたのでしょう。南方系の植物なので何となくここにあるのは場違いな感じがします。
   
  
 





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